生者必滅、会者定離

昨年、実施した世田谷区の健康診断で、肺のレントゲン検査を受けたところ肺に影らしきものがあると担当医から告げられた。担当医は「癌と断定したわけでないので、落ち込まないよう」と区の保健センターでCT検査を受けるよう勧められた、僕は意外と冷静だった。物心ついた時、既に、生あるものは必ず死ぬ運命にあり、自分も決して例外でないと理解していた。これまでも幾度となく生死の境を体験しており、全然、悲観することも、狼狽することもなかった。煙草もこれまで通りブカブカ吸い続けていたし、例え癌であっても、それはそれで是非も無しと覚悟していた。ところが、その後のCT検査で全く異常は認められず、ごく少量の胆石が見つかっただけ。これも問題なしと診断された。でも、嬉しいとか安心したという感情はまるでなかった。今回は助かったが、生者必滅は世の習い、早いか遅いかの違いだけ。でも90切り、さらには80切りの野望を持ち続けることが出来るのは有難いと思った。同時に四苦八苦を当分は味わなければならないと思うと憂鬱な気分になった。