蛍の宿


 僕が棲む宿も蛍、舞い込む夢の宿です。最盛期には部屋の明かりを消して縁側のガラス戸を開けると本当に部屋へ舞い込んできます。源氏蛍は数が少ないけど、7月になれば平家蛍がグジャグジャ出てきます。でも趣のあるのはやはり源氏蛍です。闇の中を蛍火が糸を引くようにゆっくりと流れていく。僕はそれを缶ビール片手に、無上の甘露味(かんろみ)を感じながら、たった一人で眺めるのだ。たまらないねぇ?