僕も、「春宵十話」レビュー(松岡正剛の千夜一夜)に誘われて、この文庫本をAmazonに発注した。(ポイントの範囲内なので送料込みで0円)特に心惹かれたのは次の一文でした。
「われわれはふだん、自然のほかに心があると思っている。その心はどこにあるかというと、肉体のどこかにあるらしい。脳の中かもしれない。
しかし、その脳も肉体である。その肉体は自然の一部だから、それなら心は自然の中にあるということにもなる。私も50歳くらいにはやっとそのように考えられるようになっていた。
ところがあるとき、その逆を考えた。心は自然の中にあるのではなくて、自然が心の中にあると思ってもいいのではないか。その後、私はこの考えをいろいろ確かめ、そう考えるほうが正しいのではないかと思い始めた。」