映画「The Rose」


1960年代のアメリカを舞台に、女性ロックシンガー、「ローズ」(ジャニス・ジョプリンをモデル)の波乱に満ちた生涯を描いたドラマ。何と言っても作品を彩る数々の音楽シーンに圧倒される。
本作が映画初主演となるベット・ミドラーは演技を越えた魂の熱唱を披露。パワフル&ハスキーな歌声に画面に釘付けになる。『男が女を愛する時』や『ローズ』などの聞いたことのある名曲が感動的。そして、クライマックスの故郷フロリダでのラストステージは圧巻の迫力。無数の観客と熱狂に包まれながら、淡いパステルカラーのスポットライトに照らされたローズが幻想的に浮かび上がる。喜び以上に悲しみ、愛以上に孤独。虚飾的な自己を演じることを捨て、最後に等身大の自己を素直に曝け出すローズの哀感に満ちた表情が切ない。
ベット・ミドラーによる音楽シーンが最も魅力的な要素ではあるが、ローズと運転手の間で芽生える立場の違いを越えた愛情の顛末や、歌うことを強いるマネージャーと疎遠状態にある両親との関係、そして、愛を見失う中で麻薬に逃げてしまうという生身の人間としての弱さが浮き彫りになるなど、音楽面以外にも見どころが多い。(1979年製作)
というわけで、中古ですけどDVDを発注した。680円也でした。おそらく、この映画を見れば人が生きていくうえで「愛」が如何に大切かを思い知るでしょう。