春のたより

 裏山の梅は、開花してから既に10日以上経過した。今は5分咲き程度で、辺りに仄かな梅の香りを漂わせている。遅ればせながら、拙庭の梅もやっと開花した。開花が遅かったのは、日照よりも種類の違いによるものと思われる。よく見かける白梅は、萼がピンク色でですが、拙庭の梅は「緑萼梅」と言って萼が緑です。地元の人の話では「月影」という品種らしい。清楚で上品な感じの花である。修善寺自然公園では梅祭りが始まったが、拙庭でも何とか祭り気分を味わえそう。また、庭の片隅では、早春の代表花、「福寿草」が顔を出した。まだ風の冷たいこの時期に素朴で明るく元気に咲く姿は魅力的です。水辺では蕗の薹が彼方此方で可愛い芽を出している。やはり、立春が過ぎると俄かに春の気配を感じる。

裏山の梅
裏山の梅

拙庭の梅
拙庭の梅

福寿草が顔を出し、早速花を咲かせました。
福寿草が顔を出し、早速花を咲かせました。

水辺の蕗の薹
水辺の蕗の薹

湯治

 野良仕事を二日続けた所為か、何となく体がだるかったので、今日は、近くの温泉場で疲れを癒した。場所はテーマパーク「虹の里」の近くにある「かんぽの宿」である。ここは宿泊者以外にも浴場を開放している。料金は600円で、他の公共温泉浴場に比べて多少高いが、金曜日だけは300円で入浴できる。タオルとバスタオルは持参しなければならないが、石鹸、シャンプー、リンスは用意されている。浴場には連泊と思われる宿泊者二人が入浴中だったが、宿泊者以外は自分だけだった。生憎、富士山は雲に覆われていたが、外の景色を見ながらのんびり入浴できた。入浴後、ゴルフ練習場に寄り道し、二日後に予定されているゴルフコンペに備えて肩を慣らした。順序が逆だったが、入浴後の体の動きは軽く、よい感触をつかめたようだ。今度こそは期待できそうでる。

かんぽの宿 修善寺
かんぽの宿 修善寺

富士山は雲の中
富士山は雲の中

中伊豆体験農園その2

 風のない比較的穏やかな天気だったので、中伊豆体験農園の畑の寒起こしにやって来た。1週間前に牛糞堆肥をたっぷり撒いていたのでその鋤き込みも兼ねた。春からの野菜作りに備えていよいよ準備開始である。明後日から雨らしいので、明日は苦土石灰を投入する。なお、畑の利用料は年間12,000円だが、堆肥等の経費、農園の設備等を考慮すると決して高くないと思う。しかも周りの景観は抜群である。今年度も早速更新手続きを済ませ、引き続き利用することにした。
 作付けは、管理人のアドバイスに従い、ジャガイモ、里芋、サツマイモ、長ネギ、人参、を主とし、トマト、茄子、胡瓜等のように、毎日、管理し、また収穫しなければならない夏野菜は修善寺拙亭の畑で作付けすることにした。
 ここの畑は周囲を金網で囲っているので鹿や猪の害に悩まされることはないのだが、時折、ハクビシンが金網の下から侵入して来る。昨年はトウモロコシやスイカなどが被害を被ったらしい。ところが、今日、野良仕事の最中、そのハクビシンが白昼堂々と、しかも悪びれた様子などは微塵もなく農園に侵入してきて畑の中をウロウロと歩き回っていた。栄養が良い所為か実によく肥えていた。管理人が気付いて、棒を振り回して追い払ったら、やっと金網の外へ退散した。今月中旬に、ジャガイモの植え付けを予定しているが、急に心配になって来た。

奥の小屋の脇付近に見える畑が借りている場所である。
奥の小屋の脇付近に見える畑が借りている場所である。

管理棟施設(各種農具、休憩室、トイレ、更衣室、シャワー室が完備されている)
管理棟施設(各種農具、休憩室、トイレ、更衣室、シャワー室が完備されている)

農園から眺める富士山
農園から眺める富士山

おそらく南アルプス連山ではないかと思う
おそらく南アルプス連山ではないかと思う

白昼堂々と侵入してきたハクビシン。雌かな?余り仲間を増やさないで欲しい。
白昼堂々と侵入してきたハクビシン。雌かな?余り仲間を増やさないで欲しい。

59番地が借りてる畑(約、40㎡)です。農園の最も外れに位置します。堆肥小屋に近いのが利点。
59番地が借りてる畑(約、40㎡)です。農園の最も外れに位置します。堆肥小屋に近いのが利点。

寒い朝

 今朝は随分と冷え込みました。庭は霜で真っ白です。生き物は寒さに凍えながらもじっと我慢。でも朝日が差し込んでくると庭の草木はまるで生き返ったかのよう元気になる。太陽の恵みに感謝です。ここに住んでいると、歳の所為かも知れないが、日常のさりげない自然の営みに一々感動したり、驚いたりしています。そして、自分は生きているというより、生かされているのだと実感します
 この時期、特に冷えた朝は、沢沿いを歩いていると辺りにほのかな温かさを感じる。手で沢の水に触れるとやはり温かい。沢沿いは霜が降りないのだ。それに比べて拙亭の水道水のなんと冷たいことか。今朝は台所付近の水道管が凍りつき暫く断水した。幸いに風呂、トイレは大丈夫だったので安心したが、一瞬、助けを求めようと思ったくらいである。一方、沢の水は、以前、飲料水として利用されていた。山からしみ出た水が一年中枯れることなく沢に流れ出るからであろう。今でも沢の途中に水を溜めるコンクリート製の桝がそのまま残っている。拙庭の中では、沢沿いが、日当たりが良くないにも拘らず、春の訪れが最も早い。蕗の薹や猫柳は既に芽吹いている。

朝7時頃、まだ陽は届いていない。
朝7時頃、まだ陽は届いていない。

拙亭では、最初に台所の窓から陽が差し込んでくる。
拙亭では、最初に台所の窓から陽が差し込んでくる。

午前8時30分になると縁側にやっと陽が差す。
午前8時30分になると縁側にやっと陽が差す。

9時頃には庭の霜はすっかり消えて拙亭全体が朝陽を浴びます。
9時頃には庭の霜はすっかり消えて拙亭全体が朝陽を浴びます。

拙亭西側はヒノキ林が邪魔して9時から12時頃までの間しか陽が当たらない。
拙亭西側はヒノキ林が邪魔して9時から12時頃までの間しか陽が当たらない。

沢沿いのネコヤナギ。ここだけは春が来たなと実感します。
沢沿いのネコヤナギ。ここだけは春が来たなと実感します。

雪模様

 昨日、散々迷った挙句、雨の中を、急遽、修善寺へ舞い戻った。予報どおり、その日の夜半過ぎには雪に変わっていた。
 今朝、起床すると直ぐに雨戸を開けた。雪は止んでいた。道路には、既に雪はなく、庭に淡雪が薄く積もっていた程度で、所々に地肌が出て雪化粧とまではいかなかった。天気が回復すれば、折角降った雪も今日のうちに消えてしまいそうである。でも、庭の草木はそれを待ち望んでいるかのようだった。

拙亭西側の景色
拙亭西側の景色

拙亭北側の景色
拙亭北側の景色

東京自宅の梅も開花した。

降雪の予報のため、一旦、世田谷の自宅へ引き上げた。庭では、紅梅がすでに見頃を迎え、白梅もぼちぼち咲き始めていた。でも、庭の向こうはマンションの壁。自然に慣れ親しんだ目には耐えられない光景だ。久しぶりの帰宅だったが、修善寺へ一刻も早く戻りたいという気持ちを抑えきれない。

白梅はこれからかな。
白梅はこれからかな。
見上げると少し咲き始めているのが確認できる。
見上げると少し咲き始めているのが確認できる。
紅梅は今が盛り。
紅梅は今が盛り。

裏山の白梅が開花しました。

裏山の拙庭との境界近くに3本の梅の老木が立っています。いずれも白梅ですが本日、開花しました。裏山は嘗て人の手が入った形跡があり、梅の木の外にも、ゆずなどの柑橘類や栗の木が所々に植えてあります。現在は放置されたままで、辺りは自然の森と化しており、野鳥や鹿、猪などの楽園になっています。
この梅が満開を迎える頃には、拙庭でも遅咲きの白梅が開花し、春の訪れを実感できると思います。

裏山の梅の花
裏山の梅の花
拙庭の梅はまだ蕾のままである。
拙庭の梅はまだ蕾のままである。

畑の拡張

 公道に面した場所に狭いながらも家庭菜園用のスペースがある。昨年は、その一部分を耕して、大根、わけぎ、小松菜、サヤエンドウを植えた。大根とわけぎは近隣農家の畑と比較しても引けを取らない出来栄えであった。食味も上々の評判である。小松菜とエンドウはまだ収穫期を迎えていないので、何とも言えないが、やや遅れているかなという程度で、生育状況は至って元気であり十分に期待できる。
 今年は、これに気をよくして、さらに畑の面積を拡大した。しかし、この場所は粘土質の山土ため、このままでは畑にならないので、土壌改良が必要である。そこで、拡張した概ね20㎡のスペースにパーライト250ℓ、腐葉土300ℓ、牛糞堆肥150Kを投入した。さらに元土と十分に混ぜ合わせるため3回ほど耕した。後は、このままの状態で1週間ほど放置し、その後、適量の苦土石灰を混入して暫く様子を見ることにする。旨い具合にいけば、更に堆肥を加えて3月上旬から各種野菜の植え付け準備に入る。なお、鹿や猪対策は周囲を防護網で囲ったので後は祈るしかない。でも、野菜作りのメイン会場は当分の間、中伊豆体験農園であり、此処はいわば実験農園に過ぎないので気楽である。

畑の拡張
畑の拡張

リュウノヒゲ

 駐車場脇の植込みにリュウノヒゲが密生していた。昨年秋に雑草と間違えて刈払機で刈り取ったはずだが、また生えて来たのだろう。よく注意して見ると、確かに実はなっている。瑠璃色ではなく、黒色に近かった。でも、この草が可憐な白い花を咲かせるなんてまだ信じられません。今年の夏は、絶対に雑草と見間違わないように注意します。

庭の植込みの密生するリュウノヒゲ
庭の植込みの密生するリュウノヒゲ

運よく草刈りを免れたリュウノヒゲには黒い実が付いていた。
運よく草刈りを免れたリュウノヒゲには黒い実が付いていた。

「リュウノヒゲの花」 こんなに綺麗な花が咲くとは想像もしていなかった(この画像はネット検索で見つけました。)
「リュウノヒゲの花」 こんなに綺麗な花が咲くとは想像もしていなかった(この画像はネット検索で見つけました。)

寒咲き水仙の花もやっと咲きました。

 今日も、比較的暖かな朝を迎えた。庭では寒咲き水仙がやっと重い腰を上げて花を咲かせてくれました。沢では「ふきのとう」が蕾を開き、中から沢山の花芽が顔を出しています。摘み取るタイミングを逸したみたいです。
 なお、一昨日開花したタンポポは、仲間がいないので寂しそうだが、元気です。このタンポポは花の特徴から日本古来から生育していた在来種らしい。(在来種と外来種を参照)

寒咲き水仙
寒咲き水仙

ふきのとう
ふきのとう

関東タンポポ
関東タンポポ