可愛い花です。

茄子やミニトマトは既に花を咲かせていましたが、胡瓜の花も葉の下でひっそりと咲いていました。鑑賞が目的ではありませんが一つ、二つと咲き始めた頃の花は、期待を込めて眺める所為か、生まれたての赤ん坊を見るようで実に愛おしい。
 沢では、ユキノシタやクレソンが花盛りです。ユキノシタの花は、まるで白い雪が、その下にある葉に降りそそいでいるかのようで、名前の通りの光景です。これらの花が盛りを過ぎる頃には、いよいよ蛍が出現する。今日は一日中肌寒かったが、この調子が長続きするようだと駄目かもしれない。蛍は自らの種を守るため成虫になるのを翌年にずらすなど複数年に分散する場合があるのだ。

胡瓜の花
胡瓜の花

胡瓜の花その2
胡瓜の花その2

茄子の花
茄子の花

ミニトマトの花、実も一つだけ生っている。
ミニトマトの花、実も一つだけ生っている。
ユキノシタの花
ユキノシタの花
クレソンの花
クレソンの花

五月晴れの下、皐咲く!

爽やかな五月晴れの下、庭の彼方此方で皐の花が咲き始めました。拙庭では、ツツジ類が早春から初夏にかけ、入れ替わり立ち替わり、夫々開花時期をずらしながら咲き、目を楽しませてくれる。先ず、最初に咲くのは紫色の山つつじ、続いて園芸種のツツジやシャクナゲがゴールデンウィークにかけて咲く。田植えが一段落する頃には、朱色の山つつじが庭一杯に咲き誇る。そして初夏の訪れとともに、やや細身の葉をした皐がピンク色の花を咲かせ、濃い緑に包まれた庭に一寸した潤いとアクセントをなす。
 皐は盆栽のように肥料を与えたり剪定をするなどして管理すれば、もっと花数を増やせるかも知れないが、今後の課題である。庭造りは一朝一夕にして成しえない。色々と試行錯誤を重ねがらも楽しみながらやりたい。

緑が眩しい
緑が眩しい

皐

一株に白、朱、斑模様の花を付ける。葉の形も若干幅広である。
一株に白、朱、斑模様の花を付ける。葉の形も若干幅広である。

拙庭の皐は、殆どがこの色である。葉は細身で葉先が鋭い。
拙庭の皐は、殆どがこの色である。葉は細身で葉先が鋭い。

野菜の生育状況

気象庁の3か月予報によると、今年は冷夏になりそうだ。特に6月、7月の梅雨の時期は例年になく雨の日が多いという。農作物への影響が心配だが、今年も何とか庭に蛍が舞ってくれることを願っている。拙庭の沢に棲む蛍は、なかなか気難しく、梅雨の合い間の晴れた夜で、しかも蒸し暑くないと出て来ないのである。
 拙庭菜園の野菜の生育状況は、今のところ、概ね順調である。特に、ミニトマトは背丈が腰の高さまで伸びて4株とも花が咲いていた。胡瓜や茄子、ピーマンも、開花はまだであるが葉の色艶はよく元気そうである。でも、ここからが難しいのである。摘芯のやり方がまだよく分らないのだ。
 種から育てたインゲン豆は、やや不揃いであるが近隣農家のものと比べても左程、遜色が無い。そろそろ追肥が必要かもしれないが、甘やかし過ぎても駄目らしく、その辺のさじ加減が難しい。野菜作りも、ゴルフと同じで、失敗するのも勉強だと思っている。
 今日は更に中伊豆体験農園を久しぶりに訪ねた。管理棟は休みで閉まっていたが、作物の生育状況を観察した。オーナー区画のジャガイモは昨年に比べてやや遅れ気味だが皆、元気に育っていた。全部ではないが、既に花も付けているのもあった。一般菜園のジャガイモの方もやや不揃いながらも何とか育っている。キタアカリはやや肥料不足のようなので週末には追肥を考えている。北海コガネは極めて生育がよろしく殆どの株で花が咲いていた。やはり種芋の値段の差かな。長ネギはまあまあであったが土寄せの時期はもう少し先になりそうだ。里芋は、まだ種芋を植えたばかりなので、一株も発芽していなかった。これからだろう。さて、残りのスペースには、何を植えようかと迷っている。さつま芋も候補だが、まだ決まっていない。

胡瓜
胡瓜

茄子、一株だけ弱っているが残りは皆元気である。
茄子、一株だけ弱っているが残りは皆元気である。

ピーマン
ピーマン

ミニトマト
ミニトマト

ニラ(種から背丈7~8㎝まで育った)
ニラ(種から背丈7~8㎝まで育った)

中伊豆体験農園のオーナー区画のジャガイモ
中伊豆体験農園のオーナー区画のジャガイモ

ジャガイモの花(オーナー区画)
ジャガイモの花(オーナー区画)

キタアカリとメークイン(一般菜園)
キタアカリとメークイン(一般菜園)

北海コガネと長ネギ(一般菜園)
北海コガネと長ネギ(一般菜園)

居心地のよい縁側

拙亭では外来者は、何故か玄関からではなく、わざわざ裏手の縁側の方へ回ってくる。階段がきつい所為もあるが、地元の方は皆、地下足袋を履いているので、そのまま腰かけられる縁側の方が便利なのかもしれない。しかし郵便局の配達人や簡保の集金人までも縁側の方へ来るのだ。突然、縁側に見知らぬ人が立ち「こんにちは」と声をかけるものだから、最初の頃は少し戸惑ったが、最近は馴れてきて、何時でも対応できるよう座布団ぐらいは出せる準備をしている。更に茶の準備も予め用意しておくようになった。やはり縁側は心置きなくくつろげる場所なのである。今日のように晴れた日は戸を開け放ち、吹き抜ける風を感じながら、また鶯などの鳥のさえずりを聞きながら、横になって、特に考え事をする訳でもなく、ただ、ぼんやりと遠くの空を眺めるのである。狭いながらも縁側は実に心地よい。

縁側から眺める空の景色
縁側から眺める空の景色

逆に裏庭の草地から眺める景色
逆に裏庭の草地から眺める景色

雪の祟り

拙庭には、ツツジなどの花木だけでなく里山らしく果樹も沢山植えられている。柿が4本、栗は樹齢10年物1本と昨年、植えた2年物4本で計5本、イチジクが2本、ミカン2本、柚子1本、金柑1本、姫リンゴ1本、グミ2本、梅2本、昨年、ホームセンターで購入したブルーベリー4本、更に先月、植えたばかりの甘夏ミカンが1本である。アケビは自生らしい。昨年は、栗を除いて大半は野鳥の餌となった。今年は何とか人間様もその恩恵に預かりたいと思っていたが、3月末の降雪が祟り、梅や柿などは残念ながら全滅に近く、おそらく実を付けることはないだろう。でも、これが自然の営みである。甘んじて受け入れるしかない。

この山つつじは、少なくても昨年より10日以上開花が遅れている。
この山つつじは、少なくても昨年より10日以上開花が遅れている。

今年の4月に植えたばかりの甘夏ミカン。
今年の4月に植えたばかりの甘夏ミカン。

若芽が顔を出している。何とか定着したようだ。
若芽が顔を出している。何とか定着したようだ。

ブルーベリーは開花時期に降雪に見舞われたが、何とか凌いでくれた。
ブルーベリーは開花時期に降雪に見舞われたが、何とか凌いでくれた。

栗は樹齢10年を超えるとそろそろ更新時期だと言われている。
栗は樹齢10年を超えるとそろそろ更新時期だと言われている。

元気に花芽を付けている。もう雪は降らないだろう。
元気に花芽を付けている。もう雪は降らないだろう。

今年で3年目の若木である。桃栗3年柿8年と言われているがその通りに花芽を付けた。
今年で3年目の若木である。桃栗3年柿8年と言われているがその通りに花芽を付けた。

夏野菜の生育状況

 夏野菜は苗を植えてから10日以上経過した。生育は夫々順調である。胡瓜の支柱は、近くの藪で刈り取った竹を用いた。格好は良くないが風で倒されなければよいのだと納得している。また、胡瓜と真桑瓜の根元には、マニュアル通り、刈り草を敷いた。これで、乾燥と土焼けが防げるらしい。茄子とトマトも苗は定着したようだが、何となく不安なので行燈は外さずに其のままにして置いた。茄子は既に花芽を付けているものがあった。少しは期待が持てるのかな。ピーマンも今のところは、すこぶる生育がよい。このまま、実が生るまでこの調子を保ってほしい。
 午後は中伊豆の体験農園を訪れた。里芋の植え付けを行うとともに、ジャガイモの生育状況を観察した。やはり北海コガネが最も生育が良かった。北海コガネの種芋は5個で1,000円、キタアカリやメークインは夫々10個で650円である。この差がそのまま生育状況に表れているようだ。でも、肝心なのは目に見えない土の下の生育なのである。ゴルフも高いクラブやボールの使用がそのままスコアに反映されないのと同じであり、要は上がってなんぼなのである。

胡瓜の支柱を立てた。
胡瓜の支柱を立てた。

花芽が付いた。
花芽が付いた。

山つつじ満開

拙庭を華やかに彩っていた園芸種のツツジやシャクナゲは、そろそろお仕舞いだが、今は、山つつじが盛を迎えている。自生ではなく、前の主人が植えたものと思われるが、鮮やかな朱色の花が沢沿いなど庭の至るところで目にすることが出来る。全部で約20株ぐらいではないだろうか。剪定をすればもっと見栄えが良かったかもしれないが、山つつじに関しては極力自然のままにして置いた。拙庭は見苦しくない範囲内で、出来るだけワイルドな状態に保っていきたい。

沢沿いの山つつじ
沢沿いの山つつじ

南庭上段の山つつじ
南庭上段の山つつじ

同上
同上

北庭西側の岩の上に咲く山つつじ
北庭西側の岩の上に咲く山つつじ

南庭東側に咲く山つつじ(幹が太く、かなりの樹齢と思われる)
南庭東側に咲く山つつじ(幹が太く、かなりの樹齢と思われる)

外階段脇に咲く(アヤメの傍)
外階段脇に咲く(アヤメの傍)

沢沿いの山つつじ
沢沿いの山つつじ

開花が遅れ、まだ蕾の段階
開花が遅れ、まだ蕾の段階

生存競争

拙庭を流れる沢では、同じ環境を好む植物同士の激しい陣取り合戦が繰り広げられている。例えばワサビとクレソンとの勝負も見ものである。共に日陰が好きなくせに、日光を浴びる面積を少しでも確保しようと争っている。ワサビは蕗の葉のように大きな葉が最大の武器である。片や、クレソンは、形は小さいが数を増やしてその領域を広げている。しかし、花の開花時期は夫々異なる。ワサビは2月頃から咲き始め、4月下旬には殆ど咲き終わっている。クレソンの方はこれからである。もしかして、お互いが共存すべく上手く棲み分けを行っているのかも知れない。

ワサビはクレソンに囲まれているが葉を広げて何とか凌いでいる。
ワサビはクレソンに囲まれているが葉を広げて何とか凌いでいる。

此処は流れが速いので根の浅いクレソンは定着できない。
此処は流れが速いので根の浅いクレソンは定着できない。

朋有り、近くより来たる。

夕方、近隣農家の方が訪ねて来た。ほうれん草、椎茸、エンドウ豆の差し入れである。先日も、キャベツを頂いたばかりである。完全無農薬で栽培したのだという。頂いたエンドウ豆は丸々と太っていて如何にも美味そうである。拙亭菜園のエンドウ豆も無農薬だが、今が丁度、花真っ盛りで、本格的に実を付けるのはこれからである。比べるとかなり見劣りがする。きっと種類や育て方の違いだろう。また椎茸は、拙亭のぼだ木の収穫期がそろそろお仕舞いであり、それを見越して持ってきたのだ。実に心憎い。早速、今夜はほうれん草のおひたしとエンドウ豆の味噌汁である。遠くの友が訪ねて来るのも嬉しいが、近くの友が訪ねて来るのも実に嬉しい。何の御返しも出来ないが、また訪ねて来てほしい。遠慮はしないから。

右側のワラビは自ら裏山で収穫したもの。
右側のワラビは自ら裏山で収穫したもの。

拙亭のエンドウは花真っ盛りだが、僅かながら実も生っている。収穫は来週以降か。
拙亭のエンドウは花真っ盛りだが、僅かながら実も生っている。収穫は来週以降か。

朋有り、遠方より来たる。

昨日は、友、遠方より来て、久しぶりに新緑の広がる伊豆国際CCで旧交を温めた。天候に恵まれたことも幸いし、楽しいゴルフでした。折角なので拙亭へも寄ってもらった。ゴルフ場からは、一旦、西伊豆の戸田方面へ向かうが、約5分ほどで修善寺方向へ逆戻りするように旧道へ入る。途中、更に分岐して北又川に架かる小さな橋を渡り、其処から1分程度で到着する。
 お互い自由の身で近況を話し合うのは、本当に楽しいです。やはり人との「絆」の大切さを、親しい友と接することで、より一層実感する。何も無いけれど、また、訪ねて来てほしい。遠慮はいらないから。

山沿いの県道から降りて直ぐにこの橋を渡る。更に進み正面に見える隣家から約30m奥に拙亭がある。
山沿いの県道から降りて直ぐにこの橋を渡る。更に進み正面に見える隣家から約30m奥に拙亭がある。